2026.05.01
会計・税務

経費のOK・NGを具体例で理解する“正しい経費判断”

【経費にできるもの・できないものを“具体例”で解説】

創業者・個人事業主の方から最も多く寄せられる質問のひとつが「これは経費になりますか?」というテーマです。
結論としては “事業に必要かどうか” が判断基準ですが、実際にはグレーゾーンも多く、迷いやすいポイントがたくさんあります。

この記事では、創業者の方が特に判断に迷いやすい項目を 具体例つきで分かりやすく 解説します。

1. 経費にできるもの(具体例つき)

① 仕事に必要な「物品・備品」

  • パソコン、モニター、プリンター
  • 文房具、ノート、ファイル
  • 名刺、封筒、切手
    事業のために使うものは基本的に経費
    プライベートと共用の場合は「事業割合」で按分します。

② 仕事のための「交通費」

  • 商談のための電車・バス代
  • 出張のための新幹線・飛行機代
  • コワーキングスペースへの移動
    移動目的が仕事であれば経費
    ただし、プライベート旅行に仕事を“ついで”で混ぜた場合は注意が必要です。

③ 仕事に関連する「交際費」

  • 取引先との打ち合わせランチ
  • 顧客との懇親会
  • 紹介者へのお礼の食事
    事業に関係する相手との飲食は経費
    「誰と」「何の目的で」会ったかをメモしておくと安心です。

④ 事業に必要な「通信費」

  • スマホ代
  • Wi-Fi・光回線
  • Zoomなどのオンラインツール
    → 個人スマホを兼用している場合は 事業割合で按分

⑤ 仕事のための「学び・スキルアップ」

  • セミナー参加費
  • ビジネス書・専門書
  • 資格取得のための講座
    事業に関連する内容であれば経費
    趣味寄りの講座はNGになりやすいので注意。

⑥ 自宅で仕事をする場合の「家事按分」

  • 家賃
  • 電気代・水道代
  • インターネット代
    → 自宅の一部を仕事に使う場合、仕事で使っている割合だけ経費にできる

2. 経費にできないもの(具体例つき)

① 明らかにプライベートの支出

  • 家族との外食
  • 旅行代
  • 個人的な洋服・アクセサリー
    事業との関連性が説明できないものはNG

② 生活費

  • 家賃(全額)
  • 食費(通常の食事)
  • 日用品(ティッシュ・洗剤など)
    → 自宅兼事務所でも 全額は経費にできない

③ 資産形成が目的の支出

  • 株式投資
  • 仮想通貨
  • 個人の保険料(生命保険など)
    → 事業に直接関係しないものは経費にならない。

④ 事業と関係の薄い「娯楽」

  • 映画・ライブ・スポーツ観戦
  • 趣味の習い事
    → 事業に必要な理由が説明できない場合はNG。

3. グレーゾーンになりやすいもの(判断のポイント)

① 洋服・スーツ

  • 基本はNG
  • ただし、制服・作業着・ロゴ入りウェアは経費にできる
    → 「仕事でしか使わないか」が判断基準。

② 車関連費用

  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 車検・保険
    事業利用割合で按分
    プライベート利用が多い場合は全額経費は難しい。

③ カフェでの作業代

  • 作業目的なら経費
  • 友人との雑談や休憩はNG
    → レシートに「作業のため利用」とメモしておくと安心。

4. 経費判断で迷ったときの考え方

迷ったときは次の3つで考えるとスッキリします。

  1. 事業の売上につながる支出か
  2. 事業の継続に必要な支出か
  3. 税務署に説明できるか

この3つを満たすほど、経費として認められやすくなります。

5. まとめ:経費は「説明できるか」がすべて

経費にできるかどうかは、
“事業との関連性を説明できるかどうか” が最重要ポイントです。

レシートにメモを残す、事業割合を明確にするなど、日頃からの工夫でトラブルを防げます。

6. 創業者の方へ:経費の判断は早めに相談するのが安心

創業初期は、
「これは経費にしていいのか」
「按分はどう考えればいいのか」
と迷う場面が多くあります。

間違った処理を続けると、後から修正が必要になったり、税務調査で指摘されるリスクもあります。

当事務所では、
創業者向けの経費判断・会計処理のサポート を行っています。
気軽に相談できる“伴走型の税務パートナー”としてお手伝いします。
お気軽にご相談ください。